アメリカの商業用不動産市場に、はっきりとした回復の兆しが出てきました。
最新データでは、商業用不動産価格は3月に前年同月比で2.1%上昇し、2022年以来で最も強い伸びを記録しています。
なかでも郊外オフィスの価格は前年から5.1%上昇し、都心部のオフィスも1.4%上昇しました。どちらも、2022年第2四半期以来で最大の年間上昇幅とのことです。
長く続いた調整局面から、👉 いよいよ回復フェーズに入り始めたと見て良い状況です。
■ 市場は「底打ち→回復」へ
これまでの数年間は
・金利上昇
・融資の厳格化
・投資家の様子見
・取引量の低迷
といった影響で、価格は下落基調でした。
しかし現在は👉 価格が上昇に転じ、マーケットが動き出している段階に入っています。
■ セクター別の動き(今回の核心)
今回の特徴は、主要セクターが同時に動いている点です。
【オフィス】
✔ 郊外オフィス
→ 前年比+5.1%(最大の上昇)
✔ 都心オフィス(CBD)
→ 前年比+1.4%
👉 両方とも
2022年第2四半期以来、最大の上昇率
これまで弱いとされてきたオフィスも、
👉 価格は明確に回復方向へ転換
【物流(インダストリアル)】
✔ 前年比 +2.3%
引き続き安定した成長。
構造的に強いセクターです。
【マルチファミリー】
✔ 2026年Q1は横ばい(フラット)
ただし重要なのは
👉 過去3年以上続いた下落が止まったという点です。
つまり👉 底打ちの可能性が高い
【リテール】
✔ 前年比 ▲1.2%
まだ弱さは残るものの、他セクターに遅れている状況です。
■ オフィス市場の本質的な変化
今回のデータで最も重要なのはここです。
オフィスは「崩壊」ではなく👉 調整後の回復に入った と見るべきフェーズです。
特に
・郊外オフィスの強さ(+5.1%)
・CBDもプラス転換
は大きな変化です。
背景には
・ハイブリッドワーク定着
・郊外需要の拡大
・割安感による投資資金流入
があります。
■ 地域別の動き(ここも重要)
価格の動きは、都市ごとの差も非常に大きくなっています。
【上昇が大きい都市】
・オーランド(フロリダ)
・サンフランシスコ
・ボルチモア
👉 直近1年で大きく上昇
さらに過去5年では
・マイアミ
・オーランド
・ボルチモア
👉 長期的にも強い上昇
【下落が大きいエリア】
・ナッシュビル
・シアトル
・南カリフォルニア(インランド・エンパイア)
👉 直近1年で価格下落が目立つ
■ まだ「回復初期」である点は重要
ただし、完全回復ではありません。
現状は
・取引量はまだ低水準
・価格は2022年ピーク未満
👉 あくまで回復の初期段階
■ 投資家にとっての意味
これまでの市場は👉「待つマーケット」でしたが、
今は👉「選んで仕込むマーケット」に変わっています。
重要なのは👇
・セクター選定(オフィス・住宅・物流)
・エリア選定(成長都市 vs 弱い都市)
・取得タイミング
■ まとめ
✔ 商業用不動産価格は上昇へ転換
✔ 2022年以来の最大の伸び
✔ オフィスも回復(郊外+5.1%)
✔ マルチファミリーは底打ち
✔ 地域格差が拡大
👉 今は“回復初期の仕込み期”
ここからは👉「何を・どこで買うか」で結果が大きく変わる局面です。