アメリカの商業不動産市場で、意外な変化が起きています。
コロナ禍では苦戦が続いたショッピングセンターや商業施設ですが、現在は
👉 機関投資家が小売不動産(リテール)へ大きく回帰している
という状況になっています。
📊店舗閉鎖が続くのに空室率は低い
一見すると不思議な現象です。
2026年第1四半期は、
👉 新規出店や拡張よりも
👉 閉店や縮小の方が多かった
にもかかわらず、
小売不動産の空室率は
わずか4.4%
という非常に低い水準を維持しています。
その理由はシンプルです。
👉 新規開発がほとんど行われていない
からです。
供給が増えないため、多少店舗が閉鎖しても空室率は上昇していません。
💰投資家が戻っている最大の理由
現在、小売不動産は
👉 オフィス
👉 マルチファミリー
👉 物流施設
と比較して、
より高い利回り(Yield)を提供しています。
その結果、
2026年第1四半期のリテール投資額は150億ドル(約2.2兆円)超となり、
前年同期比で5%増加しました。
これは2023年以来で最も高い第1四半期の取引額です。
🐺「空腹なオオカミ」が戻ってきた
米国商業施設オーナーのCentennial社CEOは、「アルファ・ウルフ(勝ち組投資家)が戻ってきた」と表現しています。
つまり、
👉 投資家は再び積極的に投資機会を探している
ということです。
特に注目されているのが、Core+(コアプラス)資産です。
🏢Core+資産とは?
簡単に言うと、
👉 立地が良い
👉 テナントが安定している
👉 リスクが低い
にもかかわらず、ある程度の収益向上余地がある物件です。
現在、多くの機関投資家は、リスクの高い開発案件よりも、こうした安定資産を求めています。
📈大型案件への投資が急増
特に目立つのは、1億ドル(約150億円)以上の大型案件です。
2023年には全体の13%だった大型案件比率が、
現在は
👉 26%
まで上昇しています。
つまり、大手機関投資家は
👉 「良い物件なら大きく投資する」姿勢を強めています。
⚠️問題は「売り物件が少ない」
しかし現在、投資家が増えている一方で、
👉 良質な商業施設が市場に少ない
という問題があります。
つまり、
✔ 買いたい人は多い
✔ 売り物件は少ない
という状態です。
結果として、優良ショッピングセンターや生活密着型商業施設には、
多くの投資家が競争する状況になっています。
📝まとめ
今回のニュースを一言でいうと、
👉 アメリカの小売不動産は「回復」から「希少資産」の時代へ入った
ということです。
以前は、
「ネット通販に負ける」
と言われていた商業施設ですが、
現在は
✔ 新規供給が少ない
✔ 空室率が低い
✔ 利回りが高い
という魅力から、
機関投資家が再び注目しています。
不動産投資の世界では、
👉 「どのセクターが人気か」
よりも、
👉 「供給が増えない資産は何か」
が重要になっています。
現在のアメリカでは、その答えの一つが商業施設(リテール)なのかもしれません。