「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井秀喜さんは、2003年にニューヨーク・ヤンキースへ入団し、2009年にはワールドシリーズMVPに選ばれました。
現役引退後は日本に戻ると思った人も多かったかもしれません。しかし松井さんは、引退後も家族とともにニューヨーク周辺で生活を続けています。
松井さんは2021年の本人寄稿で、ニューヨークに住み続ける理由について、明確な理由はないとしながらも、この街が「心地良い」と説明しています。
その心地良さを生み出しているのが、ニューヨーカーとの「絶妙な距離感」です。
日本では街を歩くだけでも多くの人に気づかれましたが、ニューヨークでは静かに街を歩き、レストランでも普通に食事ができるそうです。ファンもプライベートに踏み込みすぎず、必要なときには温かく声をかけてくれる。その距離感が松井さんに合っているようです。
不動産についても、ニューヨークへの定着がうかがえます。
2005年には、マンハッタン東側の超高層コンドミニアム「トランプ・ワールド・タワー」52階の住戸を315万7,900ドルで購入したと報じられました。
さらに2008年11月には、マンハッタン西側のリバーサイド・ブールバードにある「ザ・ヘリテージ」のペントハウスPH2Aが、1,050万ドルで売買されています。
この住戸は約2,675平方フィート、約249㎡の3ベッドルームです。登記上の買主はNana Capital LLCで、米不動産メディアObserverは関係者の情報として松井さんが買主だと報じました。
ただし、松井さん本人による購入は正式には確認されておらず、仲介担当者とされた人物は購入を否定していません。したがって、「松井さんが購入したと報じられた物件」と表現するのが正確でしょう。
現在、これらのマンションを所有しているかは公表されていません。2024年の地元紙は、松井さんをニューヨークに隣接するコネチカット州グリニッジの住民として紹介していますが、正確な自宅住所は公開されていません。
■ 将来は年間約4,580万円のMLB年金も
松井さんの将来の生活を支える大きな基盤の一つが、メジャーリーグの年金制度です。
松井さんは2003年から2012年までMLBで10シーズンにわたりプレーしたため、満額受給の資格を持っていると考えられます。
2026年現在の制度では、MLB在籍10年以上の選手が62歳から受給を始めた場合、年金の最高額は年間約29万ドルです。
1ドル158円で換算すると、年間約4,580万円、月額では約382万円になります。原則として生涯にわたり支給される非常に手厚い制度です。
松井さんは1974年6月12日生まれのため、62歳になるのは2036年です。その時点では制度改定や物価調整により、受給額がさらに増えている可能性もあります。
MLB年金は45歳から繰り上げ受給できますが、早く受け取るほど金額は減ります。松井さんが現在すでに年金を受給しているかどうかは公表されていません。
また、松井さんは現在もヤンキースのGM特別アドバイザーを務めています。
松井さんにとってニューヨークは、単なる勤務先ではなく、メジャーリーグへの夢を実現し、ワールドチャンピオンとなり、家族との生活を築いた街です。