ニューヨーク(セントラルパーク南)とワシントンD.C.(ウエストエンド)にあるリッツ・カールトン2軒が、相次いで売却(または売却間近)となる大型取引の動きに入っています。
何が起きたの?
これまでの保有者:Westbrook Partners
- 過去約30年で不動産に累計140億ドル超のエクイティ投資をしてきたとされる投資会社
① The Ritz-Carlton New York, Central Park(NY)
- 所在地:50 Central Park S.(ミッドタウン・マンハッタン)
- 客室数:253室
- 買い手:Gencom(マイアミ拠点)
- 価格:非公表
- 資金調達:Banco Inbursaから取得ローンを調達
- Gencomコメント:今回の取得で、同社の「リッツ・カールトン」ブランドは11軒目
② The Ritz-Carlton Washington, D.C.(D.C.)
- 所在地:1150 22nd St. NW(West End)
- 客室数:300キー(300室規模)
- 買い手候補:Trinity Investments
- 状況:買収合意に近いとBloombergが報道
取引の“流れ”として注目ポイント(GencomのNY買い増しが速い)
GencomはNYでの取得ペースがかなり速く、「18カ月弱で3件目のNYC取得」と報道されています。
- 2024年:Thomson Central Park(587キー)を約3億ドル($300M)で購入
- 2025年12月:InterContinental New York Times Square(607キー)を約2.3億ドル($230M)規模のJV取引で取得
- そして今回:Ritz-Carlton New York, Central Park(253室)
→ 直近の“客室数”で見ると、(上の2件+今回で)587 + 607 + 253 = 1,447室分を短期間で押さえている計算になります(報道ベースの積み上げ)。
背景:NYは強い、D.C.は逆風…という対比(数字が出ている部分)
- NY側:
記事では、投資家が高級ホテルを買いに行く背景として- 新規供給が限られる(incoming supplyが少ない)
- ラグジュアリー需要が強い
を挙げ、「値下げして手放すオーナーから投資家が拾う」流れがあるとしています。
- D.C.側:
D.C.は、政権の支出削減などでホテル支出が落ち込み、出張需要も不透明という逆風が指摘されています。
さらに旅行面では、Skiftで「旅行予定者の46%が計画を再考」という数字が紹介されています。
まとめ
“超一等地×超ラグジュアリー”の象徴でもあるリッツが、NYは253室、D.C.は300室規模で動くのは、マーケットの温度感を映す出来事。
NYは「需要が強いところに資金が集まる」一方、D.C.は「環境変化を織り込んだ売却」が進む——このコントラストが数字でも見えてくるニュースでした。