北米店舗の一部閉鎖・人員削減を実施へ
米コーヒーチェーン大手 スターバックス(Starbucks) は、約 10億ドル(約1,470億円/1ドル=147円) に及ぶリストラクチャリング計画を発表しました。
📉 店舗閉鎖とレイオフ
- 北米の直営店数は2025年度に約1%減少予定
→ 約500店舗が閉鎖対象(新規出店と相殺後の純減ベース) - 約900人のノンリテール従業員をレイオフ(2025年度第1四半期に実施)
これにより、2025年度末時点の北米店舗数は 約18,300店 となる見込みです。
💰 コスト内訳
- 人員削減関連:1億5,000万ドル(約220億円)
- 店舗閉鎖など構造改革費用:8億5,000万ドル(約1,250億円)
計画コストの約90%は北米事業に集中するとのことです。
🏬 2026年度以降は再成長へ
- 2025年度は縮小・改修が中心
- 2026年度から再び新規出店を加速予定
スターバックスは、改装店舗を通じて「第三の場所(家でも職場でもない居心地の良い空間)」という原点回帰を目指しています。
📊 背景:売上低迷と競争激化
- 既存店売上は 6四半期連続で減少
- インフレや競争激化で消費者の価格感度が上昇
- CEOブライアン・ニコル氏は「顧客体験への集中」を強調
👷♂️ 労働組合の反応
労働組合 Starbucks Workers United は「閉鎖対象となる店舗労働者の配置転換・補償について交渉する」とコメントしています。
☕ 今後の注目点
- 改装店舗による売上回復効果
- eコマースやデリバリー強化の進展
- 労働組合との交渉の行方
🔖 まとめ
スターバックスは短期的には店舗閉鎖と人員削減でコスト最適化を図りますが、2026年度以降は再成長戦略に舵を切る計画です。競争激化の中、再び「世界一の顧客体験企業」として立て直せるか注目されます。