米大手AI企業の OpenAI が「カリフォルニア州を離れる可能性がある」と報じられましたが、同社はこれを公式に否定しました。
📰 報道と否定コメント
- Wall Street Journal が「非営利から営利への組織転換を巡る規制回避のため、カリフォルニア州を出る可能性がある」と匿名情報を基に報道。
- しかし、OpenAIは San Francisco Chronicle に対し
👉 「カリフォルニアに本社を置くことを誇りに思っており、州を離れる計画はない」 と明言。
🏢 サンフランシスコでの拡大
- OpenAIは現在、約80万平方フィート(約7.4万㎡) のオフィスをサンフランシスコ周辺で賃借。
- ダウンタウンのミッションベイなど複数の拠点を拡大中。
- さらに 20〜30万平方フィート の追加スペースを夏に探していたとも報じられています。
💰 喫緊の課題:非営利→営利転換
- OpenAIは設立当初は非営利でしたが、現在は投資家の資金約 190億ドル(約2兆7,930億円/1ドル=147円換算) を条件付きで受け入れています。
- 投資家は営利法人化を前提に出資しており、移行が失敗すれば資金が取り消される可能性も。
- カリフォルニアやデラウェア州の司法当局がこの再編案を調査中。
- 州内の慈善団体や労働組合なども反対の動きを見せています。
🌉 サンフランシスコ不動産市場への影響
- AI企業の急成長が、パンデミックで冷え込んだサンフランシスコのオフィス市場を再活性化。
- OpenAIのようなテナントは、関連する弁護士事務所やAIスタートアップを呼び込み、「AI特需」 を支えている状況です。
✍️ 編集後記
「カリフォルニア撤退」の見出しはインパクト大ですが、実際には サンフランシスコに根を下ろして拡大中。
むしろ課題は、営利化を巡る規制と投資家対応にあるようです。
今後の州政府との攻防が、米国AI市場の成長に直結するかもしれません。