2025年7月5日、ICE(住宅ローンテクノロジー企業)の最新データによると、全米主要住宅市場の約3分の1が年間で住宅価格の下落を記録しています。過熱していた市場が、いよいよ冷え込みを見せ始めました。
📉 住宅価格と市場動向
📌 指標 | 📈 数値 |
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年間価格上昇率(6月) | +1.3%(5月:+1.6%) |
2年前との比較 | 最も低い上昇率 |
一戸建て住宅価格 | +1.6%(前年比) |
コンドミニアム価格 | −1.4%(前年比) |
主要100市場の価格下落割合 | 約3分の1 |
🏡 在庫と金利の影響
- 在庫:前年同月比+29%(6月時点)
→ ただし春以降、増加ペースは鈍化 - 住宅ローン金利:30年固定金利が6%台後半で推移
→ パンデミック初期(約3%)から2倍超
ICEの住宅市場調査責任者アンディ・ウォルデン氏は次のように指摘。
「在庫増で手頃な住宅が増える一方、価格下落が広がり、住宅販売の停滞で売却をためらうオーナーも増えている。」
📍 地域別の動向
地域 | 価格動向 |
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北東部・中西部 | 依然として大幅な価格上昇 |
南部・西部 | 価格が軟化 |
特に目立つ下落例:
- 📉 ケープコーラル(フロリダ州):−9%
- 📉 オースティン(テキサス州):下落
- 📉 タンパ(フロリダ州):下落
- 📉 カリフォルニア州10マーケットのうち7つ:下落
✍️ まとめ
- 全米主要市場の3分の1で年間価格下落
- 在庫+29%、住宅ローンが高金利で売り手市場が減速
- 地域格差顕著:北東・中西部は強気、西部・南部は調整
- 売り手の心理が慎重になり、新規リスティング減少のリスクも