RealPage Market Analyticsの最新予測によると、2025年の全米における有効募集家賃(Effective Asking Rent)は平均で年2.3%の上昇が見込まれています。
ただし、都市ごとに大きな差が見られ、地域別の成長性が顕著に現れる結果となりました。
🟩家賃上昇率「3.4%以上」が予測される都市(成長率トップ層)
以下の都市は、3.4%以上の家賃上昇が見込まれています。特に南部、北東部、西部の主要都市が多く含まれます。
- ボストン(マサチューセッツ州)
- カンザスシティ(ミズーリ州)
- フィラデルフィア(ペンシルベニア州)
- ピッツバーグ(ペンシルベニア州)
- リッチモンド(バージニア州)
- サンノゼ(カリフォルニア州)
- ウェストパームビーチ(フロリダ州)
🟨家賃上昇率「3.2%〜3.39%未満」が予測される都市(全国平均超だが中位層)
このゾーンには**全米主要50都市の34%**が含まれ、特に中西部の安定した市場が多く見られます。
- アナハイム(カリフォルニア州)
- ボルチモア(メリーランド州)
- シカゴ(イリノイ州)
- シンシナティ(オハイオ州)
- クリーブランド(オハイオ州)
- コロンバス(オハイオ州)
- デトロイト(ミシガン州)
- インディアナポリス(インディアナ州)
- ラスベガス(ネバダ州)
- マイアミ(フロリダ州)
- ミルウォーキー(ウィスコンシン州)
- ローリー・ダーラム(ノースカロライナ州)
- リバーサイド(カリフォルニア州)
- サンフランシスコ(カリフォルニア州)
- シアトル(ワシントン州)
- タンパ(フロリダ州)
- バージニアビーチ(バージニア州)
🟦全国平均(約2.3%)と同等の上昇率が予測される都市
- アトランタ(ジョージア州)
- グリーンズボロ(ノースカロライナ州)
- メンフィス(テネシー州)
- ナッシュビル(テネシー州)
- ニューアーク(ニュージャージー州)
- オークランド(カリフォルニア州)
- オーランド(フロリダ州)
- ポートランド(オレゴン州)
- サンディエゴ(カリフォルニア州)
- セントルイス(ミズーリ州)
🟥全国平均を下回る家賃上昇率が予測される都市(主要ゲートウェイ都市やテキサスの4大都市含む)
- シャーロット(ノースカロライナ州)
- ダラス(テキサス州)
- フォートローダーデール(フロリダ州)
- フォートワース(テキサス州)
- ヒューストン(テキサス州)
- ジャクソンビル(フロリダ州)
- ロサンゼルス(カリフォルニア州)
- ミネアポリス(ミネソタ州)
- ニューヨーク(ニューヨーク州)
- サクラメント(カリフォルニア州)
- ソルトレイクシティ(ユタ州)
- サンアントニオ(テキサス州)
- ワシントンD.C.
※連邦職員の削減により景気鈍化が見込まれ、予測ランクが引き下げられた。
⛔家賃下落が予測される都市(大規模供給の影響)
以下の3都市では、新築供給の急増により空室率が上昇し、2025年末までに家賃が減少すると予測されています。
- オースティン(テキサス州)
- デンバー(コロラド州)
- フェニックス(アリゾナ州)
🔍総括
2025年は、家賃の全国平均が上昇に転じるものの、都市ごとの格差が顕著です。
特に、堅調な労働市場や人口流入が続く一部都市では高い上昇率が見込まれる一方、供給過剰や経済不安による下落リスクも一部で残っています。