アメリカ・テキサス州のダラス・フォートワース(DFW)で、小売店舗不動産が過去最高水準の好調さを維持しています。
不動産会社Weitzmanの最新レポートによると、2026年上半期のDFW小売市場は4年連続となる過去最高の稼働率を更新する勢いで推移しています。
人口増加が続くDFWでは、全米でも屈指の小売開発ラッシュが起きています。
小売店舗施設の稼働率は95.3%
2026年上半期時点で、DFWのショッピングセンターの稼働率は95.3%となり、過去最高水準を維持しています。
これほど高い稼働率が続く市場は全米でも非常に珍しく、小売店舗の需要が供給を上回る状態が続いています。
新規開発は前年より75%増加
2026年には、約420万平方フィート(約39万㎡)の新しい商業施設が完成または建設中となっており、前年(240万平方フィート)より約75%増加しました。
さらに、現在建設中または計画中の開発は770万平方フィート(約72万㎡)に達し、これは全米最大の小売開発パイプラインです。
全米で建設中の商業施設の約14%がDFWに集中しています。
人口増加が市場を支える
DFW市場最大の強みは、圧倒的な人口増加です。
昨年は全米で人口増加が最も多い都市トップ10のうち4都市がDFWエリアに入りました。
このペースが続けば、2035年にはシカゴを抜き、全米第3位の都市圏になると予測されています。
人口が増えれば、
- スーパーマーケット
- レストラン
- 医療施設
- サービス店舗
- 日用品店
など、生活に密着した商業施設への需要も自然と高まります。
スーパーを核とした商業施設が人気
現在のDFWでは、食品スーパーを核とした商業施設(Grocery-Anchored Retail Center)の開発が急増しています。
例えば、
- H-E-Bは複数店舗を新規出店予定
- WalmartはCelinaに約20万平方フィートのスーパーセンターを開業
- Costcoも年内に約16万平方フィートの大型店舗を開業予定
- KrogerもMcKinneyで約17万平方フィートの新商業施設を開発中
など、大手スーパー各社が積極的に投資を進めています。
スーパーを中心とした施設には、飲食店、クリニック、サービス店舗などが集まり、地域の生活拠点となります。
富裕層が集まる郊外にも注目
特に注目されているのが、
- Prosper
- Celina
- Flower Mound
などの郊外都市です。
これらの地域では世帯年収中央値が16万~19.5万ドル(約2,300万~2,800万円)と全米でも非常に高く、小売店舗の賃料は過去5年間で40%以上上昇しています。
高所得者層の流入が続くことで、新たな商業施設開発も活発化しています。