総額17兆円規模の巨大プロジェクトが前進
ニューヨーク市で、史上初となる本格的なカジノ開発が正式に動き出しました。
2022年から続いていた審査・政治的な駆け引きを経て、3つの巨大開発計画が州の審査委員会から承認されました。
この決定により、合計 約170億ドル(約2兆7,200億円) におよぶ投資が解禁され、
NYCでは「雇用創出」「観光収益」「税収増加」への期待が高まっています。
正式な最終承認は今月末予定ですが、ほぼ確定的と見られています。
🎰 承認された3つの巨大カジノプロジェクト
① Steve Cohen × Hard Rock
メッツ球場(Citi Field)横に80億ドル開発
NYメッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏とHard Rockが組み、約80億ドル(約1兆2,480億円) を投じる計画。
計画内容👇
- Hard Rockホテル
- 大規模公園
- レストラン街
- 約6,000席規模のライブ会場
- カジノ施設
Metsファンが集うクイーンズの中心地に巨大エンターテイメント街が誕生します。
来月には工事開始の可能性も!
② Bally’s(バリーズ)
The Bronxに40億ドル開発(NY最大規模の民間案件)
ブロンクス区に、約40億ドル(約6,240億円)を投じるカジノリゾート。
- 高級ホテル
- エンターテイメント施設
- スパ
- カジノフロア
【注目ポイント】
この敷地売買により、トランプ・オーガニゼーションが約1億1,500万ドル(約180億円) の収益を得たことも話題に。
③ Resorts World × Genting Group
アクアダクト競馬場横に55億ドル開発
マレーシアのゲンティン・グループが支援し、約55億ドル(約8,580億円)を投入。
開発内容👇
- 7,000席のアリーナ
- 2,000室ホテル
- 30以上の飲食店
- 総開発面積5.6 million SF(約52万㎡)
- 敷地73エーカー
既存ゲーミング施設の拡張ということもあり、夏頃にもカジノ営業開始の可能性!
⚖️ カジノ免許は激しい競争の末に獲得
今回の3案件は、2022年に開始した“NYエリアのカジノ免許3枠争奪戦”の勝者。
- 今年夏には合計8つの提案が提出
- そのうちマンハッタン案は地元反対で却下
- MGMのヨンカーズ案は撤回
長期戦の末に、今回の「クイーンズ」「ブロンクス」「サウスイースト」案に決定しました。
免許確定後、各開発者は 5億ドルのライセンス料 を州へ支払い、正式着工へ。
💰 税収効果は年間約80億ドル
3案件が稼働すると、
- 年間税収:約80億ドル(約1兆2,480億円)
- 直接雇用、観光収益、ホテル需要の増加
NY州は強力な財政メリットを見込んでいます。
また、2030年までにBally’sとCohen × Hard Rockの施設オープンを目指します。
🗽 まとめ:NYは“カジノ都市”へ変貌するのか?
都市型カジノ市場は競争が激しく、政治判断やコミュニティ合意が必要なため
実現難易度は非常に高いと言われてきました。
しかし今回の承認で、NYはラスベガスやマカオに匹敵する新たな世界級エンターテイメント都市へ 一歩を踏み出したことになります。
この動きが、
- 都市再開発
- 不動産価値
- 観光市場
- 労働市場
にどんな影響を与えるのか、今後も注目されます。