全米の賃貸アパート市場で家賃上昇率は鈍化傾向にある一方で、投資家による物件取得はむしろ拡大中です。
📉 家賃の上昇は緩やかに
- 5月の「実質家賃上昇率」:+0.74%
→ 例として、家賃が月額 $2,000(約290,000円) の場合
→ +0.74%で $2,014.80(約292,000円) に上がり、増加額は約2,900円/月と小幅です。
💰 投資家による物件取得は継続
- 2025年第1四半期の集合住宅市場取得額:
→ 約300億ドル(約4兆3,500億円)
→ 前年同期比で**+35%増加** - 年間換算では**約4,000億ドル(約58兆円)**規模の投資に相当
🏗 需給と投資判断
- 供給過剰のピーク:昨年は576,000戸の新規供給。
→ 家賃抑制要因だったが、需給は徐々に改善。 - 空室率は低下傾向で、CBREによると「過去最高の吸収スピード」を示す水準に。
結果、投資家が再び購入モードで市場に参入している状況です。
🌎 投資家が注目するエリアと金額
- ✅ Sunbelt地域(南部・西部)が引き続きホットスポット
- ✅ 特にアトランタ、デンバー、ヒューストンでは「数千万ドル(数十億円)」単位の取得案件が相次ぎます。
💹 家賃と資金フローの換算表(1ドル=145円)
指標 | ドル表記 | 円換算 |
---|---|---|
月額家賃(例) | $2,000 | 約290,000円 |
家賃+0.74%での上昇後 | $2,014.80 | 約292,144円 |
Q1売買総額 | $30,000,000,000 | 約4兆3,500億円 |
年間換算予測 | $400,000,000,000 | 約58兆円 |
✍️まとめ
家賃の伸びは一服中でも、需給の改善と将来予測を見据えた投資家の“今が買い”戦略は続いています。
例として、家賃$2,000の物件は月2,900円の上昇にとどまり、家計への影響は限定的。一方、物件取得総額は驚異の4兆円規模に達しています。
現状は「調整から上昇フェーズへの橋渡し」とも言え、これからがチャンスという声も聞かれます。