2025年6月、ロサンゼルス・ダウンタウンのランドマーク的存在であるAクラスオフィスタワー「601 S. Figueroa」が、BrookfieldからUncommon Developersにより2億1,000万ドルで取得された。
本物件は、2023年1月時点では3億ドル(約396億円)で売り出されており、当時のNOI(純営業収益)は28,648,969ドル、Cap Rateは9.55%と提示されていた。
今回の売却価格に基づき、実際のCap Rateは約13.64%(28,648,969 ÷ 210,000,000)となり、買主にとっては非常に高い利回りが期待される投資案件となった。これにより、Uncommon Developersは、「リスクを抑えながらも高いリターンが期待できる、極めて魅力的な水準での取得」と位置付けている。
Uncommonのマネージング・パートナーであるRyan Hekmat氏は、同物件の購入理由について、「ファンダメンタルズが回復し、物件価値が再評価される前に、優良資産を魅力的な価格で確保する絶好の機会だった」と語っている。なお、Hekmat氏は以前、売主であるBrookfieldに在籍しており、本物件にも関与していた経験を持つ。
本ビルの最大テナントはPwC(プライスウォーターハウスクーパース)であり、約16万平方フィートを2028年までの長期契約で賃借している。
また、この売却価格(1平方フィートあたり201ドル 坪当たり約102万円)は、直近のロサンゼルス市中心部の他オフィス売却例――Union Bank PlazaおよびGas Company Tower(いずれも114ドル/SF)――と比較しても、相対的に高水準での取引となった。再調達価格は1平方フィートあたり900ドル 坪当たり約423万円のため、再調達価格の約22%で売却されています。