2025年8月、全米の賃貸住宅市場に回復の兆しが見えています。Chandan Economicsによると、主要100都市のうち70%で賃料が前月比上昇しました。これは、今年2月に62.1%と過去最低を記録して以来の大きな改善です。
📍 前月比での伸びトップ5都市
- ウィチタ(カンザス州):+0.95%
- ホノルル(ハワイ州):+0.84%
- フレズノ(カリフォルニア州):+0.73%
- オーガスタ(ジョージア州):+0.72%
- ニューヨーク市(NY州):+0.66%
一方で、下落した都市もあり、ケープコーラル(フロリダ州)が**-0.69%、ニューオーリンズ-0.29%、デンバー-0.23%**などが続きました。
📊 年間ベースでの上昇率トップ5都市
- オーガスタ(ジョージア州):+7.9%
- スプリングフィールド(マサチューセッツ州):+7.1%
- シカゴ(イリノイ州):+6.2%
- ロチェスター(ニューヨーク州):+6.0%
- ウースター(マサチューセッツ州):+5.8%
特にオーガスタは、これまでシングルファミリー市場の印象が強かったものの、近年はマルチファミリー需要が急速に拡大しています。
📈 市場全体の動向
- 全米平均:前月比 +0.16%
→ 年率換算では +1.9% 程度の緩やかな上昇ペース - データ元:Zillow Observed Rent Index(季節調整済)
Chandanはこの流れを「派手さはないが安定的にプラス」と評価しています。
- 7割の都市で賃料が上昇 → 市場の回復を示唆
- オーガスタ・スプリングフィールド・シカゴなどが特に好調
- フロリダやデンバーなど一部市場は依然として弱含み
マルチファミリー投資においては、「地域ごとの明暗」が一段と鮮明になってきています。